大晦日に、らじるらじるでラジオを聴いていた。すごく気に入って、それを元旦になってから聴き逃し配信でみっちり聴いた。それから何度も聴いている。ツボにハマったらしい。
1900年あたりからの蓄音機、SPレコードの音源を聴かせてくれるのだけど、凄くよかった。去年の大晦日で15回目らしいのだけどこんないい番組やってたんだ。
その中でも感動したのは“ショパンの演奏を聴いたことのある”ピアニストの演奏。これがかなりよかった。フランシス・プランテ、この人が世界で初めてピアノ曲を録音した人でもあるそうだ。
昔は録音という概念がなく、流れるままに音楽は過ぎ去っていたのだろうけど、録音出来るって素直に面白い。
ショパンは1810年生まれ、1849年に亡くなっているので蓄音機の発明にちょっと間に合わなかったそう(蓄音機の登場は1877年)。
だからフランシス・プランテという、ショパンと繋がっていた人の演奏を聴くということは不思議な気がした。何とも壮大。
Francis Plante : Chopin - Etude op.25 no.11 Amin
番組でかかっていたのと同じものかわからないけどYouTubeにあった。聴き逃し配信で聴き比べてみたが同じように聴こえた。YouTubeの方はノイズがなく綺麗なのだけど、ラジオのSP盤のノイズがチリチリ言っているのも味があっていい。
この番組が1週間で消されるなんて惜しいな。
三木鶏郎、丹下キヨ子、森繁久彌 - 鉄道唱歌 冗談版 僕は特急の機関士で 東海道の巻
鉄道唱歌って何や? 冗談版て?(聞き流し配信を聞いてそのまま文字にしているのでこの字であってるかわからない)。
コミックソングのはしりなのかな。かなり軽快。こういうのが好きだ。
バートン・クレーン - 家へかへりたい
これは外国人タレント第1号といったノリらしく、カタコト英語を聴いていて、ついゲラゲラ笑ってしまう。キャッチーでいい。
実はバートン・クレーンさん、元はジャーナリストで、レコード会社の社長に乗せられて?歌を吹き込んだってのも、その時代ならありそうと思ってしまう。声もいい。やる気なさそうな歌い方で、笑いを誘う。「やる気なさそう」は番組中“教授”が言ってたんだけど、こういうのが大昔にあったんだなぁ。サラリーマン哀歌みたいなものかなぁ。ちょっと違う...
正月はこのラジオに始まりこのラジオに終わった。こういうのを聴くと自分も生きてるなと思うし、生きていかなきゃとも思う。時代の中に自分がどう飲み込まれていくのか考えていた。
ちなみに調べてみたけど、1877年にトーマス・エジソンが世界で初めて蓄音機により人間の声を録音したが、世界初の録音は1860年にフランスで行われたそうな。フランス民謡「月の光」を録音。何をいまさら、と思われるかもしれないけど初めて知った。衝撃だ! 凄い!
↓「月の光」が聴けた。
プロの演奏家による世界初めての音楽演奏を吹き込んだのは1889年、スウェーデンのソプラノ歌手によるものだった模様。
ではまた😋