ポール・ポッツという携帯電話の販売員の男性がオーディションで勝ち、オペラ歌手になるまでの実話をもとにした物語。
オペラが好きで小さい頃から歌ってきたけれど、虐められて育ったので何事にも自信がなく、恋人も出来なくて、メル友から知り合った女性と恋に落ちる、そんなラブロマンスの物語から映画は始まるのだけれど、全編に渡って温かい雰囲気で流れていって不安要素がない。恋人のいるポールに新たな女性が現れるけれどそれもいつの間にか忘れた。
本人は挫けがちで消極的だったりするところを、恋人(のちに結婚して妻になる)や家族の支えで立ち上がっていくところは胸が熱くなる。
映画の中のポール・ロッツの歌声は本物のポール・ロッツの声だそうで、物語の何よりも最後オーディションの場面での歌声が一番心を動かされた。
YouTubeに本物のポール・ロッツの動画があるけど、本物には適わないというのが分かる。
オーディション番組の是非、審査員に良し悪しが決められるかなどはあるけれど、こういうプロじゃない人が栄光をつかむ物語に夢を感じる私は、オーディション番組肯定派だ。
久しぶりに映画を見たけど、映画っていいですねと淀川長治的に心が温かくなった映画だった。
ではまた😃