あの頃のJ-pop

あほと思われるかもしれないが私はかなりJ-popというものにはまっていたころがあった。黒歴史とも思わない。白くもないんだがサブカル的なものや尖ってる!的なものが大嫌いだった時期に逃げ込んでいたのがJ-popだったと思う。とくに90年代は自分の中でJ-pop(と汚い系ロック)が好きだった。かっこいい!というのが大嫌いだった。「かっこいい」の対極にあるものを追い求めていた。流行っているものはダサい。だから好きだった。そのころヒップホップが流行りだしてきた。いいと思うのもあった。一番嫌いだったのはDragon ash「Greatful Days」だった。かっこいい服着てかっこいいこと言ってもたくさんの友達と家族が大切なんだなって、それは私にはないものだった。

浜崎あゆみは嫌いだった。椎名林檎も嫌いだった。Coccoも嫌いだった。心を打ったのは鬼束ちひろの「月光」だけだった。

J-popの人たちに勇気を出せ元気を出せと言われるのはきつかった。でも、でもそれが私には救いだった。いちいち浜崎あゆみにとかに笑い飛ばせない悲しみ苦しみを突き付けられるのがきつかった。そのころ知り合った「生きづらさ女子」たちは浜崎あゆみに共感しCoccoを追いかけ椎名林檎に憧れていた。私はすすんで聴けなかったけどCoccoが「ジャニス・ジョップリンを聴いてみたらって人に言われるけどきつすぎて聴けない」と言ってたのを雑誌で読んだのを覚えている。

 

 

時はもうちょっと戻って10代の頃は流行ってるものこそ嫌いだった。誰も聴かないような暗い歌を探し求めていた。誰も聴かないから価値があるというようなかっこいい動機に酔いしれていたわけではない。その頃はネットもないし珍しいものを教えてくれる友だちも年上の兄も姉もいなかった。ひたすらラジオを聴いていた。自分のアンテナに引っかかるものを待っているのは大変だったと思う。

 

やがてネットが普及してきたころ私は19がすごく好きだった。ネットではものすごい悪口が書かれていてむかついたがだから良かったという屈折した愛着を持っていた。ついでに宇多田ヒカルもネットでは散々だったけど宇多田ヒカルをいいとはあまり思わなかったので叩かれてるものが好きとかそういうことでもない。正直、倉木麻衣が好きだった…

あの頃のJ-popはダサかった。勇気だ愛だと騒ぎ立てたりその時でもそれなりにドン引きしていたが、そういうことを真顔で言えるのが面白いと思っていた。笑えることが好きだ。


水・陸・そら、無限大/19

 

今、YouTubeを見ると懐かしさのあまりかほぼ称賛で埋め尽くされてる。今更悪く言うこともないと思うけど何で背広w

 


19(ジューク)あの紙ヒコーキ くもり空わって Live

 

短パン…