寒い。とうとう冬の気配がやってきた。暖房を入れた。買い物に行くとき寒気がした。薄着だったからなんだけど衣替えがまだだ。Tシャツにちょっとした上着を着ただけで行ったので「サブサブサブ!」となった。
今年もカイロは必要だろう。私のよく行くドラッグストアに売っているカイロは熱すぎで、短い時間しか温かくならないので、これまで通りAmazonでカイロは買う。また出費になるな。うーん、なければ困るしケチれるものでもない。寒くて心が死んでしまえば体も死ぬ危機に陥りそうだしな。
でも私は冬が好きだ。温かいカイロやアンカに触っていると心が和む。
雪の被害さえなければ。去年というか厳密には今年だけど、大雪になったときは本当に困った。スコップなど持っていなかったのに、日が経つにつれて何とかなった。近所の人やアパートの他の部屋の住人が雪どけをしてくれたから、すごくありがたかった。今年初めは、スコップを用意するのが遅れたけど、実家からスコップをもらい、それからは何とかしようと心がけた(それ以上はひどく降らなかったので助かった)。今年はスコップがあるから大丈夫だと思うけど、雪がひどくならないように願う。
映画観た。
「学生ロマンス 若き日」。
小津安二郎監督。1929年。小津安二郎監督の映画は見たことがなかったけれど、名の知れた監督さんなので観てみたかった。小津安二郎の現存する最古のフィルムだそうだ。
非メガネ男とメガネ男の1人の女をめぐる小競り合い友情物語。
部屋にアルファベットで書いたポスターや、外国の映画スターらしき男女のブロマイドなどがあって、いつの時代からアルファベットの普及や、ブロマイドがあったのだろうと思う(世間知らず)。
クスッとくる小ギャグが散りばめられていて楽しい。
街を走る路面電車が芋虫のおもちゃみたいだ。怖い可愛いどっち? 昔の電車ってちっちゃかったんだなぁ。
一生懸命、字幕を読むが漢字が読めない! 文字が変な形で読めない! まごまごしているうちに話の内容がわからなくなり、ついていけなくなりボーッとしてしまう。
それでも面白いと感じるのは主人公、非メガネの笑顔に押されているのではないかと思った。やたら爽やかに笑顔が突き抜けている。にやけているとも言えるけど。
男女交際が初々しい。女1人を巡って男2人の小競り合いなんだけど、そこが何ともコミカルで。
「彼女、なかなか“シャン”だなぁ」とか独特の言葉が出てきて意味わかりそうだけど、でも何?ってのがあったり。
タバコ、スパスパどこでも吸ってて、くわえタバコで灰皿ないんだけど大丈夫かい。部屋に灰が落ちる!とヒヤヒヤ。
スキーのシーンの雪、本物? 山に積もってるのは本物だろうけど、吹雪いてるのは本物なのかなぁ。
...女目線で見ると、非メガネは彼女の手編みの靴下を、強引にくれって言ってもらってたんだけど、思い叶わず最後、列車から捨ててたからね。酷い!!
昔の映画に出てくる街の風景や、家の中にある小物を見るのが好きになった。列車も何だか汚く感じたけど映画の傷のせいだろうか、当時の現実ではそれなりの綺麗さなのだと思う。
全くの無音映画だったので本当に静かに観た。
ではまた🤩