私は孤立したメンヘラだ。メンヘラとはどんな言葉で、何と言い表したらいいのだろうか。何と言ったところで、気持ち悪い感じがする。とにかくメンヘラ＝精神の人なのだけど、もう大分、他の精神の人と話したりすることもない。病院に行ったときに居合わせるくらい。病院では、みんなうつむいていて、隣にいても話さない。たまに賑やかな人もいるけれど...
触れ合う、居合わせることのない精神病者に、触れてしまうのがネットで、ネットが世界を狭くしている。遠くにいる精神の人にまで不意に触れてしまう。
この前は配信者に恋をした女性が、配信者とトラブルを起こし「ナマポ」だの「キチガイ」だの「ババア」(私からしたら大分若い人なんだけど)だの罵られるのを、見たと言うか聞いた。どこで聞いたかは内緒にしておく。
可哀想に。私としては、揉める原因を作っているのは女性の方に思えるけれど、その行動は“分からない範疇じゃない”と思った。こういうことってあるよね。とにかく女性が、酷く配信者側から罵倒されていたので、私はしんどくなった。
最近思うのだけど「キチガイ」って放送禁止用語じゃなかったの。聞こえてるんだけど？ テレビじゃないからいいのか。堂々と使ったらいい。みんな実生活で普通に使ってるからな。
でも何だか昔よりハードルが下がってないか。私は伏せ字にはしない。
伏せ字にしたのを笑いながら見るヤツがいる、それって意地悪いよね。私はキチガイ上等だけど、伏せ字にしたのを見ると何を隠してるんだよ？と怒りが湧く。隠したって、分かってて笑っているのでしょ？
伏せ字に腹が立つのは「隠しておいてあげますよ。自分は面倒くさいことが嫌いなんで、これでいいでしょ」と言うのが見えるからだよ。
何となくカタカナ表記も気になるところで漢字でいい。気狂い、本当はこれ。
だけど配信者とトラブル起こした女性みたいな人は、もし私が実生活で出会ったら、付き合いにくいかもしれないと言うのも本音。自分もそう思われる可能性もある。いろいろな支援団体や自助グループで、個人で、当事者を誰1人として、差別なく接している方々を心から、尊敬する。私が自分に近い場で接する支援者には、絶望していることもあるけれど、世の中はまだ捨てたものではないという思いもある。今も昔も孤独だけど感謝はしている。
当事者同士は揉めやすい。何かあれば傷つくことも多い。私はかなり迷惑をかけたので反省している。相手が支援者なら、身勝手な言葉だとは思うが「支援者なんて所詮！」と思える。けれど当事者同士だとつながりが切れると1人ぼっちになってしまう。孤立だ。
配信者に恋した女性は問い詰められて、放送の中で涙ぐんでいたのも聞いた。
もちろん荒れた精神病者に振り回された人に、彼女を許してあげてほしいなどとは言えない。
荒れた精神病者に必要なのは何だ。月並みな言葉だけれど、やはり人とのつながり、それだけだと思う。彼女は友人とかと笑えているのかな。人は1人では生きていけない。1人で生きたいなら究極、餓死するしかない。きっと輝く日々もあると信じられること、希望。
私も1人だけれど、どこかで1人じゃないと信じて、今はかろうじて生きている。私は気狂いでいい。気狂いを返上したりはしない。
「キチガイと呼んでくれて、ありがとう」と言って、私は生きて、死んでいきたいんだ。
ではまた。
