ずっと死ぬことを考えている。別に自殺とかじゃなく、いやそういうこともあるかもしれないけれど、近く来るであろう死ぬことについて考えている。
何も成し遂げられなかったという後悔と、それが何なんだという苛立ちがある。
幸せじゃなかった。これからがあると言う慰めは、無駄だったとも思える費やした年月の前にはただ虚しい。
あと30年幸せに生きれるとしても、80年間まるまる幸せでありたかった。
しかし生まれて死ぬまでずっと幸せでいられる人間なんて存在するだろうか。それはもちろんそうだけれど。
つまらなく苦しい人生だったけどそれが無駄だったとは思いたくない。何かこの人生にも意味があったと思って死んでいきたい。人生に意味はないなんて満ち足りた者の言う言葉だ。私は飢えている。幸せが欲しくたっていい。
だから私はまだ死ねない。幸せになるために生き続ける。
生きた証とは深い海の孤独だ。海の深みで私は幸せになる。