いつも戦うことを避けてきた。学校でも戦わなかった。勉強もしなかった。ケンカもしなかった。戦わかなった。競争が嫌いだったしバカバカしいと思っていた。
それが良かったのか悪かったのかわからない。人生消化試合と言うけれど、私は試合に出た記憶がない。試合に出ていないのだから消化もしない。
だけど、生まれた時に、戦いには勝っているのだ。だから後は消化するのみ。私にも消化試合はあった。
やはり戦う必要はなかった。試合になど参加するものか。私は草でもむしっていたい。それで満足だ。
そう思えるようになったのは最近のことだけれど。それもまた人生かな。