“人間の出どころ”
教科書的なことでなく今まで歴史のことを考えたことがなかった。ある美術系ドキュメンタリーを見ていて怖くなった。1世紀くらいに作られた銅像が今も残っているというのだ。もっと昔の遺跡もある。驚いた。そうなるとキリストやブッダも紙の上の人物ではなく立体化して地続きで繋がっている実体なのだと感じる。知っている人には何を今さらなのかもしれないけど私は仰天した。地球、目の前にある道路だって何億年前から残っている物体で作られているのであり歴史というより宇宙、人間の出どころを考えずにいられなくなった。
よく宇宙の大きさを考えたら人間の悩みなんてちっぽけなものと言われるが悩みなんて宇宙に捻り潰される気がする。
それは永遠というものなのか。終着点はどこなんだ。未来永劫、命が繰り返されるなんて私には気持ちが悪い。
死んでみるのがいいのかもしれない。もちろん心配しなくても例外なく死ねます、そのうちに。
【今日の映画】
“ミスト”
絶望のラスト。気持ちの悪い生き物たち。怖かった。スティーブン・キング原作。
霧の中から怪物が出てくる話。
問題のラストはスティーブン・キングの原作とは違っていて監督が独自のものを考えたらしい。その内容をスティーブン・キングに伝えると「素晴らしい」と言われたそうだから絶望的展開も無駄にはならなかったのだと思う。
ラスト、そりゃないだろと思ったけど穏便なハッピーエンドより、良くも悪くも刺激的で心にくる。絶対忘れられない。
この映画はこの結末しかないと思った一作。
ではまた!😝