中島みゆきのアルバムは「短篇集」(2000.11.15発売)あたりまでは熱心に、レンタルでなく自費で購入して聴いたんだけど以降、熱が冷めてしまい、あまり聴かなくなっていた。別に「短篇集」が悪かったわけではないんだけども、どうしてか。
思えば私の20代の終わりと中島みゆき卒業が重なった感じ。しかし卒業しても母校は母校。いや卒業なんてしてないんだ!
という訳で、昔のLP(!!)やCDなどは売ってしまっているので最近、中島みゆきのファーストアルバムをダウンロードで買った。中島みゆきは、amazon music UNLIMITEDで少し曲があるだけで音楽配信はしてないみたいなので、買うしかなかったので買った。普通の感想だけどやっぱり良かった。
「私の歌が聞こえますか」(1976.4.25発売)は中島みゆきのファーストアルバムで、あの有名な「時代」が入ったアルバムだ(デビューは1975.9.25発売シングル「アザミ嬢のララバイ」)。今聞いても時代的にもう雰囲気が古いのだけど、私はこのアルバムを聞いた当時から「フル...」と思っていた。思ったからと言って嫌っていたわけではない。むしろ夢中で聴いたけれど、当時小学生の私には、このアルバムが古く感じられたのだ。
この頃J-POPという言葉はなく、ロック系じゃないシンガーソングライターの曲は“ニューミュージック”と呼ばれていた。全然“ニュー”に聴こえなかったが、その古くささも好きだった。
このアルバムで1番好きな曲は「歌をあなたに」だ。
歌うとメロディがめちゃくちゃ気持ちいい。言っちゃ悪いが歌詞は「あなたのために歌う」以外のことを多くは言ってない。平凡と言えば平凡。みゆき様とて最初から聴く人を卒倒させるような歌詞は書いてない(どこから目線<(_ _)>)。
とにかく私は「歌をあなたに」を聴きまくった。後になってCDは売ったがこの曲はソラで歌えるくらい体に染みついていた。脳内再生が出来た。
「海よ」も良い。ただのメロディの好みでしかないのだけど、やはりメロディが良い。
失礼ながら、やはりあまり多くは言ってない気がする。海に呼びかけている素朴な歌でそれが良い。ついでに声が高い。この頃のみゆき様はいわゆる“力強さ”はあまりない。柔らかい、それはそれで良い。
「時代」は多分1番古いバージョンだろう。
ベストアルバムのバージョンもあるけれど、ファーストアルバムのバージョンが、1番馴染み深くて愛着がある。ギター1本の演奏で、みゆき様が自らの声でハモっているのだけど、私も声を重ねさせていただいて、いつもハモるように歌っていた。この曲の世界観は宇宙にでも繋がる勢いで、とてもじゃないけど「分かるわぁ」などとは言えない。
シングルの「時代」は1975.12.21発売で、それがこのアルバムのバージョンかどうか、ちょっと不明。ベストアルバムのバージョンは知っているけど、そちらはどうも音が壮大すぎて聴きづらい。ギター1本の「時代」は染みる。
みゆき様の曲はYouTubeにはあまりない。あまりYouTubeに信用を置いてないのか分からないけど、あればなぁ、と思う。
音源を買うのが怖かったけれど買ってみると繰り返し聴いてしまう。
鼻歌というより、喉を鳴らしていたら喉が痛くなった。気をつけないと...
昔読んだ雑誌だったか“中島みゆきは菩薩である”と書いてあった。
確かにな。そんな言葉で締めさせていただく。
それではまた!(╹◡╹)