《ネタバレです》
評価の高い映画と聞いたのだけど、ごめん、気持ち悪い。この気持ち悪さどうやって解消したらいいのか。
一言で「不快」。でもこれは狙ってのことだろうと思う。
TSUTAYA DISCASで借りて見たんだけどDISCASのレビューで低評価の人はやはり「気持ち悪い」と書いている。全体的に高評価なのは、何だか芸術的な物憂さがあるからだろうか。
✴︎あらすじは... 大学生の女1人男4人の学生がスウェーデンのホルガという村を訪れる。スウェーデンからの留学生のペレの故郷であるホルガ村の夏至祭を見るために、クリスチャンは友人のマーク、ジョシュと共にペレに誘われていた。そこにクリスチャンの恋人ダニーも加わる。
ダニーは精神疾患だった妹が両親と無理心中してしまい、情緒不安定になっていたところに、ダニーが友人3人とホルガ村に旅行に行こうとしていることを知る。クリスチャンはダニーに内緒にしていた後ろめたさから、しょうがなくダニーも旅行に誘うが、ダニーも旅行に参加することになる...✴︎
ホルガ村は北欧の異教を信仰するカルト的な共同体。宗教が怖いなどとは微塵も思ったことはないのだけど、この映画で怖いのは特に女性の笑顔と高揚感。ホルガ村の女性が白の衣装と花飾りを頭に乗せて踊るんだけど、目がチカチカと画面に白色が眩しすぎる。ずっと暗闇で黒いのも気味が悪いけれど、ずっと明るく白いというのも気持ちが悪い。
ドラッグも多く出てくる。画面がよく歪む。
クリスチャンと村の少女の性交シーンがあるのだけど2人を女たちが取り囲み裸で踊りながら、2人が交わるのを見守るシーンで気持ち悪さMAX。見守るというより焚きつけている。極め付けはコトが終わったあとの少女が仰向けになり、足を持ち上げ腰をユサユサしながら“染み込ませるように”「赤ちゃんを感じる!」というセリフでドカンと我慢の限界。もうムリ... 見るのをやめようかと思ったけど「もったいないかも」と思い続行。その後、その光景を外から見たダニーが吐いて嗚咽するのを、村の女性10人くらいがやってきて一緒に体揺らして、嗚咽するとか本当に苦しい。時代がかった演劇みたいだった。
これ以降も白づくめ軍団が、奇妙なことをやって期待を裏切らない。
ついでにこの村女性の方が人口が多いみたいで男性があまりいないように見えた。それは後半になって男性たちを火炙りにして殺したりしているから少なくなるのは当たり前かもしれない。男性は主に子種としてだけ利用されているようだった。
崖から飛び降りた老人の頭を叩き潰すなどのグロ描写はあり、これはこれでアングリな展開だったが血みどろや、グロとかが普通のホラーだとしたら、この映画はホラーとは言えないだろうが、とにかく人間の動作が怖い。
ヒーリング音楽が壮大に絶妙に鳴っている。私はヒーリング音楽が好きだけど、これではヒーリング音楽を聴くたびにこの映画を思い出しそう。
かなり眉間に皺が寄った重い映画。
長かった。148分。
それではまた😊