こないだ、内田春菊の漫画を見かけたのだけど、風景のチョイ役として“地味ブス”が描かれていた。
私は昔から内田春菊が苦手だった。それはやはり、たまに“地味ブス”が描かれているからだと思う。“地味ブス”に対する冷ややかな視線。内田春菊から見たら“地味ブス”など蔑んでやる対象なんじゃないかな。
世の中もっと醜い漫画はあって、ネットに広告として流れてくる女性向き漫画には目を覆いたくなるものがある。一体、誰が楽しんでるの。いじめ体質の人かな。
あぁ内田春菊の漫画の話だった。私とて自分の醜い心情を吐露するのは恥ずかしいが、匿名でネットに口汚く悪口を書き込んだりする前に、昇華させておかなくてはならないと思って今回は書く(まぁこのブログも匿名だけど)。
私は幼い頃、父に「(本名)ちゃんは可愛くないんだから笑ってなさい」と言われたし、成長しても可愛い服は着せてもらえなかった。
慣れ。自分で服を選べる年になっても、選ぶ服は地味だった。
地味ブスはこうして作られる。好きで地味をやっているわけではない。
だからと言って今になって「もっと可愛い服着なよ」などとは言われたくない。私は今、地味な服が好きになっているのだ。自分で地味服を選んでいるのである。
ブス。
私は化粧をしない。父親には否定されたけれど、なぜか素顔に自信があった。ブスだとは実は思っていない。変なところで自己肯定感が高いのだった。化粧は昔はしていたが紆余曲折あって止めた。私には必要ないと分かったから。
フェミニストになるのは難しい。だって私はアホだもの。フェミニストの本は若い頃の方がよく読んでいた。私は年を取るごとにフェミ度が低くなっている。どうしても本を読んでいると届かない、超えられないものにぶつかる。フェミニストには正直言えば嫉妬する。私は頑張れる場がなかったし、今でも頑張れない。勉強も嫌いだ。でも克服する努力はしたいと思う。
服や皮膚1枚など他愛のないものだ。死ぬまで恨んで生きたくはない。
私はこれからもこのままで生きていく。服も皮膚も消えてなくなるまでね。