掃除出来ない。料理出来ない。仕事出来ない。楽器出来ない。勉強出来ない。何も出来ない。
生まれたときから何も望まれなかった。だからただそこにいた。そこには何もなかった。ただなかった。
何をしていいか分からなかった。何もしなかった。やり方が分からなかった。
ただ黙っていた。沈黙は友だち。
ボーッと立っていた。動けなかった。
私に風は吹かなかった。
私は諦めた。心は死ぬ。心の底から退屈だ。お前はまだ死んでなかったんだね。
人生は退屈だ。望まれず生きて、望むものは手に入らず、望むのは虚しい。
考えるのをやめろ。私の世界はどこに繋がっているのか。皮膚に閉じ込められて、どうやって私はそれを破るのか。そんなことを考えるのをやめろ。
虚しいのなら生きるのはやめにしたらいい。誰も助けてくれない。人間はそんなに温かくはない。
だけど諦められなかったら。
生きた証を打ち立てるならそれは私の輝ける道だ。どこまでも続いていけ。
望まれなくても、望むものが手に入らなくても、きっと私は探すだろう。私を望んでくれるものと私が望むものを。
泣いたってどうしょうもなくて、それでも。
生きたってどうしょうもなくて、それでも。