ひきこもりポンコツメンヘラ

ひきこもりの生活保護受給者の日常。アパートの一室から呼びかけています。生活の記録。実況中継。自分語り。統合失調感情障害。

人間放棄✿人生獲得
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Netflix「ユナボマー:自らの言葉」を観た。

Netflixで「ユナボマー:自らの言葉」を観た。

ドキュメンタリー番組。アメリカの連続爆弾魔ユナボマーの自らの言葉がテープから流れる。私は初めてユナボマーの声を聞いた。昔、話題になったとき聞いていたかもしれないけど覚えていない。意外に声が高い人だなと思った。隣人や弟、FBIの人関係者などテッドに関わった人たちが出演する。

私がユナボマーを知ったのは、ちょうど1998年だと思う、ユナボマーが逃げている途中。追いかけられているが見つからないと言うのをニュースでやっていた。いや捕まったというニュースだったか記憶が定かではない。連続爆弾魔なんて今まで知らなかったから、ただただ驚いた。

ユナボマーことテッド・カジンスキーはハーバード大学に16歳で入るくらい知的だけど周りと上手くいかない。でも数学の助教授にもなる。科学技術社会を憎むようになるんだけど、何となくその動機は分かる気がしたと言っては、分かったようなことを言うなと怒られそうだけど。

山奥の小屋に1人で住んでほぼ自給自足生活なんていう変わり者度が高いのだけど、そこは別に良くて私はむしろ気高い人だなくらい思う。でも小屋で爆弾を作って、郵便で大学や空港なんかに送りつけて、それが爆発して人が死ぬなんてのは訴えたいことがあるにしても、最悪のやり方だと思う。

テッドの弟さんや弟さんの妻がインタビューに答えているのだけど痛々しい。最後まで兄は無実だと信じていたけど、ついにユナボマーは兄かもしれないとFBIに通報するとき弟さんは辛かったと思う。まさかユナボマーも弟夫婦に通報されると思わなかっただろう。弟は自分を愛しているから通報などしないと信じていたテッドは、それを機に家族とは縁を切ると言ったそうだ。

ユナボマーの爆弾からのサバイバーという人たちも出ていて、不謹慎だけど珍しいもの見るような目をしながら私は見ていたかもしれない。

アナーキスト、テロリストでなければどうだったか。どう社会に訴えたか。テロリストという手段でしか社会に抗議のしようがなかったのかもしれないけれど、何か他に方法があったらよかったのに。

頭のいい人が変わり者に成り果てていくのは辛いし(知能の問題ではない、誰だって犯罪者になるのは辛い)、髪や髭がぼうぼうなテッドの写真は悲哀に満ちていたように思う。人というよりまるで熊。虚しさが漂う。あそこまでひどい成りの人を私は生まれてこのかた見たことがない。

ユナボマーは今も服役中だそうだ。こういうドキュメンタリーを見るのが好きって悪趣味かな。

テッドが書いた声明が出版されていたようなんだけど、それ読んでみたいなぁと言ったら危険な人だろうか。

 

ではまた😲